「共産党の前進が希望に」 「みんなで政治変えよう」 保育学童共産党後援会が決起集会
4日召集された臨時国会の衆参両院本会議の首相指名選挙で、自民党の岸田文雄新総裁が首相に選出されました。岸田氏は同日、衆院を14日に解散し、総選挙を10月19日公示、31日投開票で行う意向を表明。日本共産党と立憲民主党が自公政権を倒し、新しい政治をつくるための政権協力で合意した下、日本共産党は大阪で「党の歴史で初めて、政権交代を実現し、新しい政権をつくることに挑戦。その最大の推進力は日本共産党の躍進」と、衆院近畿比例で現有2議席から4議席に躍進するため「『比例は日本共産党』と広げに広げて下さい」と訴えています。
山下副委員長が訴え
反省もなしに表紙を変えた
日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員は2日、衆院大阪2区の大阪市生野・平野・東住吉・阿倍野の4行政区で西田さえ子近畿比例候補と、3日には衆院大阪12区内の四條畷・寝屋川両市内で松尾まさのり衆院大阪12区候補らと共に訴えました。
山下氏は、新総裁となった岸田氏は、コロナ対応の無為無策、相次ぐ強権政治、腐敗政治で行き詰まった安倍・菅政権を、ど真ん中で支えてきた人だと指摘。「その反省もなしに、表紙を変えただけでは、新しい政治は出てこない。自民党では自民党政治を変えることはできない」ときっぱり語りました。
日本の政治を大きく変える
9月30日に日本共産党の志位和夫委員長と立憲民主党の枝野幸男代表が党首会談で確認された合意事項(別項)を紹介し、「お待たせいたしました。いよいよ政権を取ろうということです。自公政治をチェンジしようということです」と力を込めました。
「限定的な閣外からの協力」について山下氏は、野党が市民連合と合意した政策には、安保法制(戦争法)の廃止、核兵器禁止条約の批准を目指すこと、沖縄県名護市辺野古での新基地建設の中止、従来の医療費削減政策を転換する、消費税の減税と富裕層の負担強化など20項目が含まれているとし、「これを実現できれば、日本の政治を大きく変えることができる。日本社会の姿形を大きく変えることができる」と語りました。
15年に安倍政権が違憲の安保法制を強行した時、日本共産党が安保法制を廃止する野党の連合政府をつくろうと呼び掛けてから6年。山下氏は「ついにここまで来た以上、何としても頑張って、選挙で勝って新しい政権をつくりたい。どうか野党を応援してください。日本共産党を伸ばして下さい」と訴えました。
何よりも命を最優先する党
日本共産党の躍進がなぜ必要か。山下氏は第1に、「何よりも命を最優先にする党だから」とし、新型コロナの感染爆発と医療崩壊で科学無視、自己責任を押し付ける自公政権や維新政治の罪が明らかになる中、「命を守るためには政権交代が必要」と力説。「日本共産党は、最も命を粗末にする戦争に一貫して反対。阪神・淡路大震災、東日本大震災など、大規模災害のときには全国の党組織から救援に駆け付けた。この党を伸ばして、命を最優先にする政治を一緒につくりましょう」と訴えました。
自民党政治の歪みただす党
第2に山下氏は、「大企業中心」「アメリカ言いなり」という自民党政治の2つのゆがみを大本からただす確固たる立場を持つ党だと語りました。この中で「地球環境を守る取り組みは待ったなし」と述べ、日本共産党が発表した政策提言「気候危機を打開する2030戦略」を詳しく紹介し、その実現には大企業の目先の利益を優先する新自由主義との決別が必要だと強調。「日本共産党は大企業から1円の献金も受け取らない党だからこそ、大企業中心の政治のゆがみにメスを入れ、気候危機打開へぶれずに頑張ることができる」と語りました。
山下氏は「日本共産党が伸びることが、日本の政治を変える最も確かな力となり、新政権を支える大きな力となる。『比例は日本共産党』と広げて下さい。広げてくれる担い手となってくれる人を広げ、『しんぶん赤旗』を広げ、この党に入って下さい」と呼び掛けました。
日本共産党と立憲民主党
党首会談での合意事項
1 次の総選挙において自公政権を 倒し、新しい政治を実現する
2 立憲民主党と日本共産党は、「新 政権」において、市民連合と合意した政策を着実に推進するために協力する。その際、日本共産党は合意した政策を実現する範囲での限定的な閣外からの協力とする
3 次の総選挙において、両党で候 補者を一本化した選挙区については、双方の立場や事情の違いを互いに理解・尊重しながら、小選挙区での勝利を目指す
(大阪民主新報、2021年10月10日号より)