共闘の力で政権交代を 大阪16区 市民と野党が共同街頭宣伝
自公政治を続けるのか、野党連合政権で新しい政治を開くのか――政権交代が問われる総選挙(31日投開票)で与野党のたたかいが激しさを増す中、堺市で市民と野党の共闘の取り組みを進めてきた市民有志のグループ「堺からのアピール」が企画した共同街頭宣伝が23日、衆院大阪16区内の堺市堺区・南海堺東駅前で行われました。日本共産党の宮本たけし衆院近畿比例・大阪5区候補、立憲民主党の森山浩行前衆院議員・大阪16区候補、社会民主党の小川たか子・元堺市議、れいわ新選組の八幡愛・衆院近畿比例候補と、市民の代表がリレートークで訴えました。
宮本氏は、衆院大阪12区補選(19年)で野党共闘を進めるために自らバッジを外して無所属で立候補した時、森山氏も応援に駆け付けてくれたことに触れ、「政治を変えたいという思いで野党は結ばれている。政治を変えよう」と強調。森友問題はじめ一連の国政私物化疑惑の再調査も野党共闘の旗印だとし、「二度と隠ぺい、改ざんができない、まっとうな政治を野党共闘で開こう」と力を込めました。
森山氏は、野党4党が共通政策で合意したのは、市民の粘り強い運動があったからだとし、「今回、政権交代を目指す」ときっぱり。共通政策にある消費税減税に触れ、「一人一人の懐を温かくすることが日本の経済を立て直す。市民と野党の共闘で、堺から日本を変えよう」と、激戦を勝ち抜く決意を語りました。
小川氏は、社会民主党が相互推薦している日本共産党の森流星・大阪17区候補の応援を終えて宣伝に参加。「先日は森さんと、(大阪17区の)鳳で社会民主党の大椿裕子・大阪9区候補と一緒に訴えた。共闘しているからできたこと。大阪16区では森山さんを必ず」と訴えました。
八幡氏は、「選挙に行ったことがない、投票の仕方が分からないという人々もいる。選挙に行かない責任は、その人にではなく、政治について考える余裕を与えない今の政権、これまでの政治にある。『一緒に選挙に行こうよ』と広げて、(政権を)ひっくり返そう」と語りました。
市民の代表もマイク握り
市民を代表して2人が訴えました。渕上經子さん(77)は、「(日本が)昔、戦争に突き進んだ時は、私たち女性には選挙権がなかった。でも今は18歳以上の人は1票ずつ投票できる。子どもたちに恥ずかしくないように、うそとごまかしの政治を変えよう」と呼び掛けました。
大仲優さん(28)は、「ジェンダー平等社会をつくりたい。市民連合と野党4党が合意した共通政策に希望がわいた。政権交代して、誰もが自分らしく生きていける社会へ、私も皆さんと頑張る」と語りました。
街頭宣伝には日本共産党の乾恵美子、石本京子、石谷泰子、立憲民主党の小堀清次、無所属の渕上猛志の各堺市議も参加しました。
(大阪民主新報、2021年10月31日号より)