市民と野党の共闘

二重の逆流から希望開く本流へ 共闘勝利と日本共産党躍進で 安倍・維新政治を打ち破ろう 日本共産党 第79回府党会議開く

日本共産党第79回府党会議で代議員の声援に応える壇上左から清水、柳、平松、大椿、服部、吉田、森山、村上、山下、宮本、渡部、辰巳の各氏=9日、大阪市中央区内

 日本共産党大阪府委員会が9日、大阪市中央区内で第79回府党会議(後期)を開きました。1月の第28回党大会で採択された綱領改定、野党連合政権の実現と新しい政治への展望を切り開く政治任務と党建設の課題を示す第1、第2決議に基づいて、府党組織の「総合計画」を決め、その実践の先頭に立つ新たな府役員を選出。来賓あいさつで立憲民主党、国民民主党、社民党の代表が府党史上初めて勢ぞろいするなど、大阪での市民と野党の共闘の新たな前進を示しました。

 山下芳生副委員長・参院議員、清水忠史衆院議員、宮本岳志前衆院議員、小村潤衆院近畿比例候補、辰巳孝太郎前参院議員が出席しました。代表してあいさつした山下氏は、国会内外で力強く発展する市民と野党の共闘をさらに飛躍させ、安倍政権に代わる野党の政権構想をつくることが必要だと力説。改定綱領を深くつかんで国民に語り、総選挙での共闘勝利と日本共産党の躍進、党創立100周年(2022年)までの党建設の目標を、力合わせ実現しようと呼び掛けました。
 報告に立った柳利昭府委員長は、安倍政治と維新政治による暮らしと平和、自治を巡る「二重の逆流」を大阪で打ち破ることは、大阪府党に課せられた国民的・全党的責務であり、その成否の鍵は、市民と野党の共闘を「野党連合政権」合意へ発展させ、来るべき総選挙での勝利と大阪での日本共産党の躍進にあると強調しました。
 大都市・大阪での共闘の前進は全国的にも大きな比重を持ち、野党連合政権への鍵を握ると指摘。「逆流から希望開く本流へ。大阪が変われば日本が変わる」のスローガンを掲げ、逆流を打ち砕き、野党連合政権、綱領実現を担う強く大きな党への成長を図るための府党の「総合計画案」を提案しました。
 代議員の討論では、渡部結・衆院大阪3区候補、神野淳一・同13区候補が決意表明。第28回党大会に参加した地区委員長や青年党員らが活動を報告するとともに、強く大きな党をつくる決意を語りました。
 府党会議で選出された府委員・准府委員による第1回府委員会総会で選出された府常任委員は次の各氏です。
 ▽委員長=柳利昭(再)▽書記長=駒井正男(再)▽副委員長=太田いつみ、中村正男(以上再)、辰巳孝太郎、渡辺結(以上新)▽常任委員=伊木知史、今泉和幸、大西淳子、角井勇樹、小林裕和、正垣伸夫、谷藤久、中野敏、長谷川良雄(以上再)、宅田葉月、能勢みどり(以上新)。

今こそ力合わせる時
野党代表らがあいさつ

 来賓あいさつでは、立憲民主党府連代表代行の森山浩行衆院議員、国民民主党府連副代表の吉田治元衆院議員、社民党府連の大椿裕子副代表、第18代大阪市長の平松邦夫さんが登壇。立憲民主党の村上賀厚・大阪府第1区総支部長、社民党府連常任顧問の服部良一元衆院議員が出席し、立憲民主党府連代表の辻元清美衆院議員がメッセージを寄せました。
 森山氏は、国会での野党共闘が安倍首相を追い詰めていると指摘。カジノをはじめ日本の国を売り渡す安倍政治を変えるため、市民と対話し、「総選挙と11月の住民投票で『日本の政治が変わった』と言ってもらえるよう、共に頑張る」と語りました。
 吉田氏は、自分自身がこの場で連帯あいさつする日が来るとは思わなかったとし、「それほど今の国の政治、大阪の政治がおかしくなっている。今こそ皆さんと力を合わせなければならない時がきている」と力を込めました。
 大椿氏は衆院12区補選や「都」構想、カジノ問題などで共産党と共に活動したことを振り返り、「(野党が)それぞれの違いを大切に、時には違いを乗り越え、今こそ一緒に市民と野党の本当の共闘を実現していく時」と語りました。
 第28回党大会で綱領が分かりやすく改定されたことは「ありがたい」と切り出した平松氏。大阪市廃止・分割する「都」構想で大阪府も大きな痛手を受けることを知らせ、住民投票で勝利するために共に頑張ろうと呼び掛けました。

(大阪民主新報、2020年2月16日号より)